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兄貴の結婚相手の家族との顔合わせで泣いてしまった

先日兄貴の結婚相手の家族との顔合わせがあった。

相手の家族は少し硬そうな昔ながらのお父さんと物腰は柔らかいけど少しキツそうなお母さんとナヨっとした弟さんだった。

ぼくの家族は父親がおらず母親と3人兄弟だ。

結婚したのは次男で以前はすごく嫌いだったけど今は少しずつ好きになっていっていると思う。

両家族が集まって食事会がスタートした。

重苦しい雰囲気が続く。

兄嫁父が話し始める。

空気は重い。

ぼくはもう飲むしかないと思い、決して強くないのにビールを大量に飲んだ。

普段350ml缶1本で十分酔える僕が瓶ビール3本ぐらいは空けていたと思う。

どうやらぼくは、酔っ払うと笑い上戸になるらしい。

兄嫁父が言うことに対してなんにでも笑ってたような気がする。

それで重かった空気を少しだけ軽く出来たのかなと思う。

何故かやたらと兄嫁父に気に入られていた。

そんな中兄嫁父が僕達家族を見て少し安心したと言った。

兄貴は緊張していてあまり良いところを出せなかったように思えたけど、家族の楽しそうな雰囲気を見て安心したと言っていた。

逆に相手家族のことをどう感じたかと聞かれて、何故かぼくが真っ先に答えていた。

僕は早くに父親を亡くしているから父親という者をよく知らない。

それでも兄嫁父は相手の家族にとってどうなのかは分からないけれども、ぼくから見たら良いお父さんに見えたからそれを伝えた。

すると兄嫁父も、早くに父親を亡くしていたらしく兄嫁父が結婚したときにも同じようなことを思ったという話を聞いた。

何故かは分からないけれど、ぼくはこの時号泣していた。

オシボリで涙を吹くのだけれど次々にこぼれ落ちてくる涙。

父親ではないのだけれど、どうしてもらダブらせてしまった。

僕は結婚する予定もなければ彼女もいないけど、いつか結婚するときが来たら嫁を大切にするのはもちろんの事相手方のお父さんとも良い関係を築きたいなと思った1日だった。

最後に飲みすぎた僕はその日3回吐き地獄のような嫌悪感を覚えた。

すごくすごく特別で濃密な1日となった。