花粉症の原因がわかったような気がする
思えば花粉症が発症したのはいつだっただろうか。
おそらく就職をきっかけに人口40万人程の市に引っ越してきた頃だったと思う。
田舎暮らしだった身としては空気の汚いところに来てしまったから、なんやかんやあって発症したのかなあと思っていたけれど最近知人と話をしていて原因がわかったような気がした。
花粉症で鼻がちょっとかゆいなあと思ったときに掻いて傷をつけてしまうと更にかゆくなってしまうというような会話をした。
そのときは確かにそうだなあ程度で終わっていたのだが、しばらく何日か経ったあとに風呂に入ると鼻血が出るようになってしまった。
体が温まっていることで血行がよくなっているせいか全然止まらない。
とりあえず鼻の付け根あたりをつまんでしばらく待つが非常にかったるく手をはなして確認するとドバドバ出てくるので焦って再度つまむ。
またしばらくしてつまむのをやめてみたら止まっているので体を洗う作業を再開するのだが、急に再度鼻血が流れ出してふりだしに戻るという非常に辛い状況が発生していた。
細かい話はどうでもいいのだけれど非常にやるせなく悲しい状況だった。
おそらく鼻の中が荒れに荒れて非常にもろくなっていたのだと思う。
それからというもの鼻を丁重に扱うことにしたら次の日にも鼻血は出たものの再び出ることはなくなった。
それと同時に花粉症の症状がとても軽いものになっていた。
ここで鼻をかくと更にかゆくなるという話に戻るのだけれど、俺はいつからだろうか風呂に入るときに鼻の中まできれいに掃除するようになっていた。
爪で鼻の内部をこそぎ落とすようなイメージで掃除していた。
思い返してみればこれは就職して空気の悪い環境で仕事をし始めてからついてしまった習慣だったかもしれない。
俺の中で花粉症の人=鼻ほじりやろうのイメージがついてしまった。
もう取り返しはつかない。
俺は花粉症を卒業します。