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高卒製造業からのキャリアプランと転職活動

 

自分は高校卒業後大手自動車製造メーカーに就職して8年ほどが経過した26歳の男です。
ITやらなんやらで自動車業界も大激動の今日ですが、高卒製造業のキャリアプランを考えると
不安なことが多々ある。このまま続けていても本当にこの仕事はあり続けるのだろうか、
自分が外で出て働いた時に今までの経験は本当に意味の有るものなのだろうか、などなど。
なにかしたいことがあるわけではないけれど今の仕事を続けたいというわけでもない。
何者かになりたいという気持ちだけは常に持っていて自分に何ができるのかということを自問自答している。
社会人を8年も続けていると、なんだか立派なオトナにでもなったような気がしてくるし、ならなきゃいけないような気にもなってくる。
後輩も毎年毎年入ってきて否が応でも先輩という立場を経験することになる。
仕事を教えることだってあるし、社会人としてみたいなことを言わなければいけないこともあるのかもしれない。
立場が人を変えるというのは自覚的なものと無自覚なものがあるのだと思う。
意識していなくてもいつの間にかその組織の中での立場に合う人になっていく。
それはとても自然なことだし、別段抵抗することでもないと思える。
でもそれはその会社のなかでは求められる人かもしれないけれど一歩外に出てみたら必要とされているのかはわからない。
そんな事を考えながら、自分の市場価値が気になって転職エージェントに相談してみることにした。

1つ目はとりあえずという感じでリクルートエージェントに話をきいてみることにした。
自分の中で転職活動をする上で明確に何かやりたいということがあるわけではなかったけれど
なんとなく将来経営者や個人事業主にでもなる可能性もあると思って営業を経験したいなと思い、
そういったことを伝えてみた。それと共に自分の市場価値についてもきいてみた。
まあわかっていたことだけれど俺の市場価値は所詮は高卒の26歳男性でしかないということを伝えられた。
しかしまだ26歳というのは比較的若い。大卒で言えば新卒3,4年ということで転職先は幅広くあるということは教えてもらった。
自分なりに転職先を調べていく中でリクルートライフスタイルは営業と経営を学べる環境で良いのではないかと思っていたが担当者もおすすめしてくれた。

営業未経験で成長できる環境を求めて特にやりたいことがないのであれば、まずはリクルートライフスタイルを志望してみるのは良い選択なのでは。
自分も志望してみたものの旅行も飲食も結婚もあまり興味ないなと思って説明会兼面接があったが辞退することにした。
この事は自分の中の仕事に対する考え方を少し固めてくれたと思う。
成長できる環境を求めてはいるが、それだけではイマイチで事業内容も重要視していることに気づいた。
求人を見ていく中で今の仕事を活かせそうな営業職があることに気づき始めた。
製造業で得た知識を活用できる技術営業だったりFA機器の営業だったりである。
募集要項も営業の経験はなくても製造業の実務が項目に上がっていたりする。
未経験としてしか選択肢がないと思っていたが、そうでもないということがわかり一筋の光が差し込んできて嬉しかった。
今までやってきたことはムダにはならないということが、なによりも嬉しかった。
あと転職活動していく中で経験談だとか本とか読んだ中にmotoさんという方の転職活動のポイントみたいな感じで軸ずらし転職を推奨していてちょうど重なるところもあって、理想的な転職先なのではと思った。
ただ軸ずらしは年収アップのための理論であったから今回のとはちょっと意味合いがズレてしまうけれど自分の場合転職の目的がキャリアプランの構築だから多少の年収ダウンは許容しようと思っている。
というか高卒大手自動車メーカーの8年目の年収は相当恵まれていて日本の平均年収なんて軽く超えてしまっている。
これを越えようと思うと相当なアピールと実績が必要になってくると思うので、そのあたりは自分で納得出来るラインを探すしかないと思っている。
製造系営業を経験してその後にIT系や人材系や他の方向にシフトしていくということも出来るのではないかと思う。
そのためには転職先での経験が重要になるのは言うまでもない。

ここまではリクルートエージェントでの転職活動のハイライト。まだ転職先が確定しているわけではないけれど現状の思っていることとか知ったことをまとめておこうと思い書いてみた。

今までの自分の何者かになるための想定していたルートは例えば「バンドマンになる」だったり「芸人になる」だったりしたけれど
それらの選択肢を躊躇し続けてここまで来たので、それ以外の道を模索し始めた中で王道とでも言うべきような道を歩もうとしている。
別に転職したからと言って何者かになれるかといったら、そんなわけないし、今の仕事を続けていたって出来ることはたくさんあるから何者かになるルートはあると思う。

おそらく何者かになるというのは自分の選択によって自分の人生を歩んでいる人だと最近は認識し始めた。
そこには後悔もあると思うし失敗の連続になることもあると思う。それでも自分で選んだということには大きな価値があると思う。
おそらく今の仕事を続けていればしばらくは安泰で、運が良ければ長く働くことも可能かもしれない。
そうなるときっと自分は甘えてしまって、ずっとずっと会社の文句ばかりを言い続けて、それでもしがみつくことはやめないという、なりたくない自分になってしまうような気がする。
こう書いていくと辞める理由を探しているような気がしてくるけれど別に会社の文句を言い続けて、それでもなお会社にしがみつき続ける人生だって悪くはないと思っている自分もいる。
でも他にも選択肢があるようだという事が少しずつ見えてきたので視野を広く持って行動している。

この文章を書こうと思ったのにはもう1つの理由があったことを思い出した。
高卒製造業という市場価値も低ければ社内での価値もさほど高くない道を選んだ人が視野を広く様々な選択肢を持つことが出来るように考えを共有したいという気持ちがあったからだ。
まあこれは製造業だけの話でもないかもしれないけれど、非常に多い。ネットワークビジネスにハマる人が。
マルチ商法とも言われるアレのことです。ネットワークビジネス自体はとてもおもしろいと思うし
売る人も買う人も納得してやっていれば全く問題ないと思う。
商品によっては買ってもいいかなと思うものもあると思う。
詳しくは言わないけれど自分も少しやっていた時期があるし、今でも購入を続けているものもある。
ただ視野の狭い若い人を騙すような形でシステムが回っているパターンもたくさんあるのも事実だと思う。
おそらくこの若者たちは溢れる活力や体力を何かに使いたいのだけれど仕事のでは中々発揮できず
オトナ達あるいはナカマ達に誘われてとても楽しそうで自分でもなにか出来そうだと思って、それしか選択肢を知らないから、その道が自分が何者かになるための唯一の道だと思ってしまって進んでしまうのだと思う。
その結果仕事をやめてしまったり会社の人たちを馬鹿にして社内での立場がどんどん悪くなっていく。
こんな風に書くと彼らをとても見下しているように感じてしまうし、そもそも彼らはそんな事を全く考えていなくて、ただ簡単に楽してお金が儲けられるという理由でやっているのかもしれない。それは自分にはわからない。
少なくとも自分はネットワークビジネスの話を聞いた時に面白そうだなと思って聞いていた。
それはお金が楽して儲けられるということもあるけれど、自分の知らなかった世界がこんなにも広がっているのかと思ったからだ。
この世界なら自分の溢れんばかりのエネルギーを放出出来るのではないかと思ったからだ。これも全然続かなかったけれど。
そんな彼らに他の選択もあるよと伝えてあげたい。でも他の選択肢を選ぶためには普段から勉強しておく必要があるし、社会問題や自分の価値を意識したり、今の仕事としっかりと向き合って何が出来るのかを考えることが重要だと思う。
製造業だと改善が推奨されると思うけれど仕事のやり方を変えるのはあらゆる業種で応用可能な経験だと思うから積極的に行っていこう。
失敗もたくさんあると思うし仕事を変えるというのは大きな抵抗を受けることにもなると思う。
それでも1人でも2人でもいいから職場の中に仲間を見つけて行動していきましょう。それが良い転職にもつながっていくと思うし、その会社で仕事を続けていくことになっても特別な存在になっている可能性が高くなると思う。
じゃあ俺はどうなんだと言われると自分なりに頑張ってきたつもりだけれど中々評価されず辛い会社生活を送っている。
それでも1人ずつ自分の考えを共有して受け入れてくれる人は増えてきている。その人達と一緒に働くのは結構楽しいよ。
転職も視野にいれながら今の仕事も挑戦していくのが良いと思う。
1冊おすすめの本を貼っておこうと思う。
転職の思考法という本なんだけど、転職を視野にいれることで今の仕事・組織・会社に対して依存するのではなく、対等な関係で
意見を言ったり行動していく事ができるぞという事が書いてある。
本自体の内容もめちゃくちゃ面白いし転職活動する上で参考になることも書いてあるので是非読みましょう。
あと同じ作者の「天才を殺す凡人」もめちゃくちゃ面白いので読みましょう。
それでは良い人生を。